| The end of Mrs.Ritsuko's disciple EPISODE:25 Touji is destructive. |
| |
| |
| |
| |
|
<闇> 浮かび上がるモノリス。 お馴染みの赤い文字で表面にSELLEと描かれている。 『さて、現実問題として、どこまでシナリオの変更がききますかな?』 『さすがにフィフスチルドレンが最後の使徒というどんでん返しは覆せませんが、使徒の増減についてはアバウトでも影響は少ないと思われます』 『何!? 勝手に減らしてもいいのか!?』 『その点は問題なかろう。死海文書とて完璧ではない。現に版数によって17体だったり12体だったりしているからな』 『いやいや、イレギュラーを含めれば少なくともあと2体は追加されますぞ』 『いい加減というかなんと言うか……』 『取りようによっては、我々人類がどうあがこうと、結末は決まっているという皮肉なのかも知れませんな』 『とにかく、フォースの選定に合わせる為、第壱参使徒以降をキャンセルだ』 『なるほど、3号機を補完に使うのですな』 『ではそのように取り計らおう』 『『『『『全ては我らのシナリオ通りに』』』』』 次々とモノリスは闇に溶けて行き、最後の一枚が消えた後にはSFちっくなバイザーを被った老人が現れた。 いや、彼だけが初めからここに居たのであり、モノリスは全て幻影だった。 (これで良い……何も初号機と碇だけが補完への道ではないのだ) 口元だけで歪んだ笑みを浮かべる老人。 しかし脳裏をよぎる悪い予感がチクリと痛みを発した。 (だが……13は裏切りの数字……いや、考え過ぎか) 老人は思索の迷い道に紛れこんで囚われてしまった様子で、重い息を吐き出す。 (ここまで我らを苦しめるとは……彼女を碇に近づかせたのは失策だったと言わざるを得ないな……) 再度深い溜め息を吐いた老人は、デスク上に埋め込まれたモニターを起動させ、死海文書コピーのシナリオ修正を始めた。 「……時間が無い……ぐぬう、この歳になって徹夜はキツイぞ……」 キー操作があまり得意でないらしい老人は、ひとつひとつ確かめるようにゆっくりとした指使いで文字を刻んでいった。 余談だが、音声入力装置もあるのに使い方を知らなかったりする。 |
| |
| |
| |
| |
| |
|
リツコさんの弟子ネオ |
| |
| |
| |
| |
| |
|
<闇> 浮かび上がるモノリス。表面にはしつこく赤い文字でSEELEと描かれている。 『今皆の前にあるのが、私が徹夜で修正したシナリオだ。何か問題があれば言ってくれたまえ』 『ではひとつ気になる部分が……』 『なにかね?』 『3号機の起動実験が松代で行われる、という部分が修正されていないのですが……』 『な、なにっ? ……しまった、第3新東京市にするのを忘れた』 『そうなるとフィフスとの邂逅シーンですが、4号機も無くなってしまいましたし……フィフスが松代に居る必然性がありません』 『ぬおっ!』 『……そんな細かい事まで書いてあるのか死海文書って』 『それからフォースの好みは家庭的な女性ですから、今の渚カヲルタイプでは好意を勝ち取れないかと』 『ぐはぁっ!』 『あ、だったらこうしましょう! ……ごにょごにょごにょ……』 『ほほう! なるほど、ではフィフスはそれでいいとして、やはり問題はアダムもリリスも第2には無い事ですねぇ。あれ無しでどうやって補完計画を発動させるんです?』 『くっ……徹夜で直したのに穴だらけか……やり直そうにも、既に松代への輸送は始まっている……』 『まあ最悪、量産機と槍で何とかなるでしょう……ってロンギヌスの槍は!?』 『……第3の地下だ。それに量産機もまだ全部は完成してない』 『マズイ……どうしましょう……』 『シナリオの修正も容易では無いですなぁ……』 『仕方ない……とりあえず松代にフィフスを送って、フォースに取り入ってる間に修正案を練ろう』 問題点を先送りにしながら会議は淀み無く進行した。 だが、その場に参加していた全員が密かに「ダメかも……」と予感していた。 |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
|
<闇> 浮かび上がるモノリス。もちろん表面には赤い文字でSEELEと描かれている。 『3号機が起動したそうだ』 『フィフスとフォースの接触も報告されています。結果はまずまず、との事』 『これならなんとか修正案が通じるかも知れませんな、議長』 『うむ、諸君らの手助けには厚く礼を言わせてもらいたい。では同志たちの手によってより完全なる形を得た人類補完計画の概要をここで述べさせてもらおうと思う! 疑問があればどんどん指摘してくれたまえ!』 『まずは補完に必要なカードを』 『当初の予定では「アダムとリリス」そして「初号機とロンギヌスの槍」および「S2機関搭載型量産機と槍のコピー」を豪華に惜しみなく投入して行うはずだった。しかし、初号機パイロットの自我が欠けていないため、これを3号機に差し替えるモノとする』 『量産機と槍のコピーについては、現在昼夜を徹して作業が進んでおりますので、今しばらく時間を頂ければ用意できましょう』 『なお、3号機パイロットに精神的ダメージを与える作戦は、既に開始されております』 『ロンギヌスのオリジナルについては、シナリオを変えたことが幸いして未だリリスと共にネルフ本部の地下に眠っているので、これをついでに奪取する』 『方法は?』 『日本政府に圧力をかけて戦略自衛隊を動かす手筈だ』 |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
|
<さっそく計画の一角が崩れているとは知らない闇> 浮かび上がるモノリス。それでも表面には赤い文字でSEELEと描かれている。 『第3新東京市地下のリリスについてはこちらで動かせません。また量産機完成まで時間もかかる事ですし、とりあえず3号機およびフォース、フィフスが第3新東京市に移されるまで待つ事にしました』 『碇はアダムをどうしただろうか?』 『以前のヤツならば自分の手に埋め込んででも手放さなかっただろうが……』 『逆にどこに置いているか想像しにくいですな』 『使うつもりが無くなって、エヴァに握りつぶさせているかも知れませんね』 『『『『『……(汗)……』』』』』 『……諸君に調査を依頼したいが、よろしいかな?』 『なんでしょうか、議長』 『……アダムとリリスが無くてもサードインパクトを起こす方法を、何とか見つけられないだろうか……』 『『『『『……(汗)……』』』』』 前途はまだまだ多難なようである。 |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
|
透明な筒が立っている。 中には液体が満たされ、全裸の人間がひとり目を閉じて立っている。 その筒を中心にして、円く作られている部屋。 筒の上部から伸びた細い管やコードが天井部の仰々しいメカにつながっている。 そして天井から吊るしてあるダミープラグみたいなモノの中で、虹色に輝く巨大なデータディスクが回転している。 何を記録しているかは知らないが、その赤いエントリープラグには「Jenny」と言う文字が書かれていた。 筒の中に居るのは、裸のゲンドウだった。 |
| |
| |
| |
| |
| |